ギリギリの精神状態で介護をされていませんか?
私はケアマネジャーとして、色々な相談を受けます。
相談をしてくれる方はまだいい方ですよね。
なんでもかんでも、一人で抱え込んで介護をされている方が、まだまだたくさんおられるんじゃないかと思います。
「身内だから世話をするのが当たり前!」
なんて、ひどいことを親戚の方から言われたりしてませんか?
テレビで芸能人が介護をしているのを見て、私も甘えてはいけないなんて思っていませんか?
これ、実際、私に相談してくる方が言っていたことです。
介護の大変さは他人にはわかりません。
高齢者施設選びは難しいにも書きましたが
ある程度は介護保険制度に甘えていいと思いますよ。
在宅生活を送るために自分が手伝えるラインってどこなんでしょうか?
在宅生活を送るには、介護をしている方それぞれに、ギリギリのラインってあると思うんですよね。
今まで同居をしていたのか、別居だったかでも大きく違うと感じます。
どちらにしても、どこまで頑張ればいいのかわからなくなりますよね。
私が介護をしているご家族によく聞くのは
「どうなったらもう家で生活できないかも、と思いますか?」ということです。
トイレの失敗が出てきたら無理という方もいれば、食事の介助が必要になると無理と言われる方もいるし
徘徊が始まったら無理と言われる方もいますし、着替えができなくなったら・・など、答えは様々です。
介護をされている方は、一度立ち止まって、自分ができる範囲ってどこまでなんだろう?って考えてみてください。
無理しないでって言っても、無理してしまう癖がある方は、特に客観的に自分と周りをみてみてほしいです。
介護するために仕事を辞めるとか、離婚をしてしまうとか、介護を苦に心中とか、介護殺人とか・・
ニュースなどで聞くたびに、なにかお手伝いできなかったかなといつも思います。
インターネットとか、テレビの情報をみて正解を出さずに、ぜひケアマネジャーに相談してみてください
介護をすることの辛さって、人それぞれで、比べることはできないと思います。
自分の生活を犠牲にして介護をするのは絶対に違います。
自分の生活を中心に考えて、できる限りのことはしますよというスタンスでいてください。
もう無理!!ってなる前に、ケアマネジャーに教えてください。
できることとかできないこととか、色々と整理して、折り合いがつきそうなところを提案できると思います。
1人で悩むのは時間がもったいないですよ。
そのためにケアマネジャーがついています。
もっともっと頼りにしてほしいなと思っています。



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