はじめに
高齢男性の一人暮らしって、そんなに多くないんですよね。
男性は意外と几帳面だし、本当に寂しがりです。
最初は虚勢を張って打ち解けようとされませんが、信頼関係が築けたら色々とお話をしてくださいます。
今回はそんなおじいちゃんのお話を書きたいと思います。
包括支援センターからの紹介でご自宅に行きました
要支援だった方が、要介護1になられたということでご紹介いただき、包括支援センターの方と一緒にご自宅に伺いました。
包括支援センターの方のお話では、とても偏屈な方でなかなかサービスを受け入れようとされないということでした。
お会いしてみると、確かにムスッとされて積極的にお話をしてくれません。
初回はご挨拶だけをして、ちょっとだけ困りごとを聞いて帰りました。
この時、県外に住む長女さんともお会いしました。
色々とお話を聞いたところ、長女さんの旦那さんが月一回訪問して、お買い物や電気交換などの雑用をお手伝いされていたそうです。
本人が86歳なので、長女さんと言っても60代。
県外から車で通うのも体力的につらくなってきていると言われていました。
1週間後、一人でアセスメントに行きましたが打ち解けるのは難しい・・
1週間後に、もう少しお話ができればと思い一人で伺いました。
まぁ、2回目では打ち解けませんよね・・・
15分くらいで帰りました。
4回目くらいで、少しずつ自慢話をしてくださるようになりました。
お話をしていくと、若いころから趣味で写真を撮られていて、見せて頂いたらプロ級の写真ばかりでした。
昭和初期の街並みとか、田舎の風景とか、本当に素敵な写真ばかり。
奥様が亡くなられてからは、写真を本格的に始めたらしく、サークルの先生までされていたとか。
ご自分で小さいステキな写真集を作っておられました。
写真の話をしているうちに、少しずつ打ち解けて、買い物と掃除に困っているとか、お風呂に一人で入るのは心配だけど頑張って入っているとか話をしてくださいます。
後は、病院とちょっとした買い物以外はほとんど家にいるので、少しずつ足が弱ってきていて歩くのが怖いとも言われていました。
介護保険サービスの提案をしました
買い物は訪問介護(ヘルパー)でできます。
足が弱ってきているのであれば、デイサービスとかデイケアで運動をすると維持、もしくは筋力向上ができるかもしれません。
そして、お風呂はデイサービスやデイケアで入れます。
家の中を一緒に歩いて見せてもらいましたが、段差が多くて、柱につかまらないと部屋に入れないところもありました。
これは、手すりを住宅改修でつければ安全に移動できます。
次に訪問した時に、少しずつ、介護保険のサービスについて時間をかけて説明をしました。
ご本人は、買い物と掃除はヘルパーさんにお願いしたいと言われました。
でも、デイサービスは行きたくないと・・・
手すりについては、乗り気でしたので後日福祉用具の事業所の方と再度訪問する約束をして、その日は帰りました。
この後、住宅改修とデイサービスの提案をするんですが、長くなるので後編に続きます。


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