介護をしているご家族に向けて、介護保険の申請の相談は居宅介護支援事業所にしてくださいと前の記事で書きました。

居宅介護支援事業所とは、ケアマネジャーがいる事務所のことです。
事務所によって所属しているケアマネジャーの数は違いますよ。
1人のところもあれば、20人近くいるところもあります。
相談した後の流れはどうなるんだろう?って不安な方向けに書きますね。
お電話をするか、事務所を訪ねてきてください。
電話でも、来てもらっても流れは同じです。
私の自己紹介をして、ゆっくりお話を聴かせてもらいます。
すでに介護保険を申請している場合
すでに介護保険の認定が下りていれば、すぐにでもサービスの利用ができます。
でも、その前に、今どんな状況なのかをしっかり聴かせていただきます。
それから、今まで介護保険のサービスを利用した方がいいのかとか、ケアマネジャーが今までついていたのかも教えてください。
介護保険の申請をしていない場合
介護保険の申請を代行してほしいのかを確認します。
代行してほしいということであれば、上にリンクを貼っているとおり、申請を行っていきます。
介護保険が申請済みでも、まだ申請していなくても、今の状況などを聴かせていただきます
今、困っていることを聴かせてください

困っていることを初対面の私たちに話すのは、恥ずかしいと思いますし、勇気がいると思います。
でも、絶対に力になるので、本当に困っていることを教えてくださいね。
今一緒に住んでいるのか?別居なのか?
本人が困っていること、介護をしているご家族が困っていることはどういうことなのか?
ということを聴かせてもらいます。
今、どういう生活をしているのかを聴かせてください
困っていることを抱えながら、どんな工夫をして生活をしていたのかを教えてください。
本人ががんばっているとか、家族がどんなふうに手助けをしているとかですね。
家族が手伝っていた場合は、何を手伝っていて、何が大変なのかを教えてもらえると助かります。
本人の認知症とか、身体の動きがどうなのかも聴きたいです

病院に通っているかどうかとか、何か病名がついているのかとかも教えてもらえると助かります。
今、本人が認知症を患っているのであれば、病院に通っているのか?
認知症の症状でどんなことが困っているのか?を教えてください。
例えば、誰かに物を盗られたというとか、ご飯を食べたのにいつもお腹がすいているというとか、料理をするけど鍋を焦がしてしまうとかですね。
身体の動きに関しては、歩けるのか?とか痛いところはないのか?とか教えてください。
家族構成なども教えてください
本人が一人暮らしなのかとか、子供はいるのかとかも教えてほしいです。
主に介護をしている方はだれなのかとか、手伝いができる人はどのくらいいるのかとかですね。
今後のサービスを提案するのに、教えてもらえていると提案しやすくなります。
本当は、本人の昔のお話とかも聴きたいんです
本当は、本人の生活歴とかも知りたいんです。

仕事は何をしていたのかとか、いつ頃結婚して、結婚後の生活はどうだったのかとか教えてもらえると助かります。
今から使う介護保険サービスに関係ないように感じると思いますが、それを知ることで、本人の価値観とか、その家族の文化とか、表面的な行動の本当の理由とかより深く理解することができます。
本人の生活歴は、実際サービスを利用するとなってからでも構いません。
少しずつでもいいので、本人の生活歴を教えてもらいたいと思っています。
介護保険の申請代行を希望された場合は、認定調査の時に立ち合いが必要用かどうか伺います
認定調査の立ち合いもします。
なので、ご家族が一人で不安であれば、立ち会いますので遠慮なく「立ち会ってほしい」とおしえてくださいね。
立ち会ってほしくなければ、その旨伝えてもらえると大丈夫です。
一通り伺ったら、サービスの提案をします
困っていることなどを伺ったあと、こんな介護保険サービスが使えますよということをお伝えします。

提案してもらったからと言って、すぐに介護保険サービスを利用しなくても大丈夫です。
例えばデイサービスでも、ヘルパーでもたくさんの事業所があります。
なので、ここからもっと話を詰めていって、どんなデイサービスがいいのかをケアマネジャーは考えます。
まとめ
相談をしてこられたら、だいたい30分くらいを目安にお話を伺います。

初対面なので、言いたくないことは言わなくても大丈夫ですよ。
ケアマネジャーも、最初から全部教えてもらえるとは思っていません。
信頼関係が築けてからもっといろんなおはなしができればいいなと思っています。
ケアマネジャーに初めて相談をするだけでも、すごく勇気がいることだと思います。
最初の相談は、初めの一歩なので、ここから色んな提案をして、実際のサービススタートとなります。
安心して相談に来てくださいね。



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