施設の事件簿|認知症の方の「帰りたい気持ち」と離設リスク

ケアマネの現場から

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bon
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今回は、施設でよくある心配事を書いてみます。施設勤務の方には共感してもらえるんじゃないかなと思います。

施設で離設騒ぎがありました

先日、廊下の突き当りにある掃き出し窓の防犯ブザーが鳴って、職員が駆けつけました。

すでに窓を開けて、そこから外に出られているAさんを発見(;゜Д゜)

職員は優しく「Aさんどこに行くんですか??」と尋ねると、「子供が待っとるけん、家に帰るけど、出たらいかんかったとかな?」とニコニコして答えられます。

「よかったら、ご飯食べていってくださいよー」なんて話をしながらお席に誘導できて、離設を食い止められたので笑い話ですみますが、離設されていたらと思うとゾッとします。

施設側の離設対策について

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よくニュースで、自宅や施設から一人で出ていって帰ってこれなくなって、事故にあったりする話も聞くし、離設は命を預かっている施設側としては絶対起こしてはいけない事故なんです。

施設に住んでおられる方の中には、「子供がそろそろ帰ってくる時間だから家に帰らなきゃ」とか「ご飯作らなんから家に帰ります」とか、男性だと「仕事に行かなければいけないので」等、いろんな理由でいわゆる【帰宅願望】が強い方が数名おられます。

帰宅願望が強い方がいる場合、施設側は消防法に引っかからない程度の予防策をします。

有料老人ホームは【家】なので、色んなところに鍵をつけて出られないようにすることはしませんというか、決まりがあってできません。

予防策として、例えば掃き出し窓が開いたら防犯ブザーが鳴る装置をホームセンターから買ってきてつけるとか、玄関の鍵を閉めておくとか、できることはその程度です。

あとは、万一離設されたときにどんな服装をしていたのかわかるように、毎日その方の写真を撮るとか努力しています。

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色んな予防策がありますが、一番大切なのは、職員の見守りや声かけ、生活リズムの調整などです。

人の目と関りによって予防できることが多いので、機械や鍵はあくまでも「最後の砦」として使っています。

施設に入所させるのは悪いことではありません

施設にいて、「家に帰りたい」という高齢者の皆さんの気持ちはすごくわかります。

みんな家がいいに決まってます。

そんなことは大前提でお伝えしたいんですが…

bon
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私は施設におられる方が、「家に帰りたい」と言われること自体は、悪いこと・失敗だと思いません。

ただ、その方の今の素直な気持ちを伝えてくれてるんだなと感じています。

施設に入れるのをためらっているご家族、すでに施設に入れてしまっているご家族がこの記事を読んでおられたら、声を大にしてお伝えします。

高齢になって、家で生活できなくなった方が施設で生活されることは、決して悪いことではありません!

施設に入っている方が家に帰りたがるのは、家にいた時の思い出が多いし楽しかったからです。

施設での生活がイヤだからではないんですよね。

施設では家とは違う施設ならでの、幸せな楽しい生活が待ってます。

まとめ

施設では、たくさんの方がそれぞれの想いを抱えて生活されています。

その想いを大切にしながら、安全に過ごしてもらえるように、職員みんなで話し合いを重ねています。

bon
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家での介護が大変になってきたなとか、不安なことがあれば、ひとりで抱え込まず、ぜひケアマネジャーに相談してください。

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