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以前も言いましたが、私はケアマネジャーと有料老人ホームの施設長を兼務しています。
そんな私から提案したいのは、有料老人ホームを探す時はぜひ見学に行ってもらいたいということです。
でも、見学に行っても、一方的に話を聴くだけで、なかなか質問をすることができないこともありますよね。

今回はケアマネジャーの立場と、有料老人ホームの施設長という立場から、見学の時のよくある質問をまとめてみました。
絶対役に立ちますので読んでみてください。
※今回は、有料老人ホームに限った内容となりますのでご了承ください。
以前に施設について記事を書いていますので、👇も見てみてくださいね。
お部屋の空きはありますか?

施設長目線で答えます!
空きがなくても「空きがない」ときっぱりお断りはしません。
「今すぐには空きはないんですが、入れ替わりは常にあっているので、近いうちに空く可能性があります。ぜひお申込みだけでもしてください」とお答えします。
空きがある場合はあるとお答えしますよ。
ぼんやりした答えしか出せなくて申し訳ないんですが、実際、高齢者施設はいつ空きが出るのかって正確な答えは出せないんですよね。
高齢者が住んでいる施設なので、いつ何が起きるかわからないですから。

でも、ケアマネージャーとして他の施設に見学に行ったときは、「空きはありますか?」って必ず聞いちゃいます。
申し込んだら必ず入れますよね?

施設長目線で答えます!
答えは「NO」です。
なぜかというと、申し込みをもらった後、ご本人に会いに行って、うちの施設でお世話ができるかどうかの見極めをさせてもらいます。
医療行為がたくさん必要な方は、24時間看護師が常駐していない施設では受け入れられないし、精神的にあまりにも不安定な方だと共同生活が難しいと判断するし、施設によって判断基準があります。
申し込みをしたら絶対に入れるわけではないんですよね。
受け入れが難しいと判断された施設に入っても、本人もツライ思いをします。
なので、本人に合う施設をケアマネジャーにも協力してもらって探しましょう。

ケアマネージャー目線でアドバイスすると
高齢者施設を探す時は、できれば何件か見に行って、同時に複数件申し込みをされてることをお勧めします。
なぜかというと、判定会でお断りされることもあるし、タイミングが合わずに入れない場合もあるからです。
申し込みをしてやっぱり違う施設にするとなっても、キャンセル料を取る施設はないと思いますが、念のため確認しておきましょう。
施設に入ったら病院はどうなりますか?

これはだいたい3パターンに分かれますので、それぞれについて説明しますね。
かかりつけ医に継続して通院するパターン
この場合は、ご家族が定期的に連れていくことになります。
施設によっては、有料にはなりますが、施設スタッフが連れて行ってくれるところもあります。
通院の付き添いがいくらくらいになるかは施設によるので相談してみてください。
無料で通院を手伝ってくれる施設はあまり聞いたことありませんが、無料で付き添ってもらえないか聞いてみる価値はあります。
元々かかりつけだった先生が、入所した施設へ訪問診療をしてくれるパターン
これが一番いいですよね。
かかりつけの先生が、施設に入っても施設まで診察に来てくれるなんて、すごく安心感があると思います。
でも、訪問診療をしてくれるかどうかは、ご家族から先生にお願いしてみるしかありません。
施設の協力医に訪問診療をお願いするパターン
施設によりますが、だいたいの施設は協力医がいます。
ご家族が忙しくて、通院に付き添えない場合は、その施設の協力医に訪問診療をお願いされる方が多いです。
訪問診療の先生はある程度の病気は見てくれるので、ご家族が忙しい場合はすごく助かりますよね。

ただ、例えば転んで足をすごく痛がっているとか、婦人系の病気かもしれない等々で、専門の先生に検査をしてもらう必要がある時は、受診してもらうことなるので、ご家族付き添いで専門の病院に行ってもらいます。

施設によっては、緊急で受診が必要な場合、有料や無料で付き添いをしてくれるところもありますので、事前に確認しておくと安心ですね。
施設で医療行為はできますか?

有料老人ホームに看護師はいますが、注射とか点滴などの医療行為はできせん。
主治医から処方された薬を渡して飲んでもらったり、塗り薬を塗ったりなどはします。
体調が不良時の早期発見や、主治医への連絡など、日々の体調管理をしっかりしてくれるので、とても心強い存在です。
施設によっては、インスリン注射や痰吸引もします。
医療行為が必要な時は、訪問看護を入れ、訪問看護の看護師が主治医からの指示をもらって医療行為をすることになります。

ケアマネジャーとしては、医療依存度が高い方の施設を探すのはちょっと大変です。
特に24時間痰吸引ができる有料老人ホームはあんまりないですね。
でも、どうにかしてその方に合う施設を探しますよ!
リハビリはできますか?

有料老人ホームでできるのは、生活リハビリというものになります。
生活リハビリだけでも、今の認知機能や身体機能を維持するには効果的です。
施設でできる生活リハビリは、日常生活の中で、洗濯物を干したり、畳んだり、簡単な掃除をしたりなどの簡単な家事や
トイレに行って自分で排泄をしたり、お風呂の時に自分で身体や髪の毛を洗うのもリハビリになります。

リハビリを受けたいのであれば、有料老人ホームに住みながらデイケアに通うとか、訪問看護や訪問リハビリを入れて施設内でリハビリを提案します。
今まで歩けなかった方が、有料老人ホームでリハビリをして歩けるようになるのは難しいので、そこはしっかり理解をして施設を選んでいきましょう。
デイケアについては👇を確認してください。
それと、集団でする体操などをしている施設もあるし、運動できる機械が設置されている施設もあります。

ぼーっと座って毎日を過ごす施設なのか、生活リハビリをさせてくれる施設なのかは大きな違いです。
毎日の活動はどんなものをしているのかも、施設選びのポイントになりますよね。
質問リスト前編のまとめ
施設見学に来られた家族からよくある質問のうち、5つを紹介しました。
次回後編も楽しみにしていてくださいね。



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