ショートステイを使う時はどんなときか?
在宅で親の介護をされている奥さんや旦那さん、子供さんたちは、本当にまじめに一生懸命介護をされています。
「疲れませんか?」と聞いても
「私の家族ですから」とか、「他の人に迷惑はかけられないから」とか答えられます。
「イライラすることはないですか?」と聞くと
「イライラすることはあります」って言われます。
てことは、やっぱり疲れているんだと思うんです。
そういう場合は、ショートステイを利用して、それぞれに自由な時間を作って、お互い気分転換をされた方がいいんじゃないかなと私は思っています。
レスパイトというやつです。
※在宅で介護を頑張っているご家族が、休息を取れるようにすることです。
だって、デイサービスやデイケアを使っていても、朝ご飯の準備して、食べてもらって、送り出して・・
バタバタですよね。
そして16時くらいには帰ってこられます。
ご家族と本人が離れる時間はほんの数時間。
でもその間ご家族はゆっくり休めるわけでもなく、お仕事に行かれたり、家事を頑張ったりしなければいけません。
いつ休むんでしょう?
こんな時にショートステイを活用したらいいんじゃないかなと思います。
ショートステイの種類
短期入所生活介護と短期入所療養介護の大きく分けて二種類あります。
簡単に言うと、【短期入所生活介護】は特別養護老人ホーム等に短期間泊まること。
【短期入所療養介護】は、介護老人保健施設等に短期間泊まることです。
何が違うのか?というと
短期入所生活介護は、主に日常生活の支援(介護)や簡単な機能訓練が受けられるところ。
短期入所療養介護は、入所中に医学的な管理のもと、介護やリハビリなどを受けられます。
超簡単に言うと、リハビリを受けたいなら【短期入所療養介護】、自宅での生活の延長は【短期入所生活介護】みたいな感じでしょうか。
利用する単価はリハビリができる【短期入所療養介護】の方が高いです。
本人の状態によって選ぶといいですね。
在宅生活をしていて、ショートステイをされる場合は、【短期入所生活介護】の方が多い気がします。
料金について
以前書いたブログの中の『高齢者施設選びは難しい①』に記載していますが、【限度額認定証】の段階によって居住費、食費が決まります。
後は、介護保険料とか、送迎加算とか、その他の加算が付きますので、利用する施設に確認したほうが確実です。
また、以前も説明しましたが、介護保険は介護度によって限度額があります。
なので、ショートステイを利用できる日数は、他の利用しているサービスと合算してオーバーしないように調整する必要があります。
そこもケアマネジャーとしっかり相談してください。
利用方法したいと思った時は
利用する時はケアマネージャーに相談してください。
そうすると、ケアマネジャーが【短期入所療養介護】がいいのか、【短期入所生活介護】がいいのかをご家族と相談して考えて、ご説明をして、その施設に空き状況を確認します。
元々特別養護老人ホームが運営しているデイサービスに通っている方なんかは、そこのショートステイを使うと通いなれたところなので本人も安心ですよね。
ショートステイは空きが少なかったりするので、急に探してと言われるとこちらも焦りますので、よかったら余裕をもってお話してもらえると助かります。
でも、急に家族が入院したとか、緊急事態の時もありますので、とにかく相談があればケアマネジャーとしては全力で探します!
ちなみに、先々特別養護老人ホームに入りたいと思っている方は、ちょこちょこショートステイを利用しておくといいかもしれません。
優遇してくれるかどうかはわかりませんが、受ける側も全く知らない方より、状態がわかっている方を受け入れる方がいいんじゃないかなと思います。
自費で利用できるお泊りサービス
特別養護老人ホームや介護老人保健施設以外にも、介護保険外の自主事業のサービスで自費の宿泊サービスを提供している事業所があります。
例えばお泊りデイサービスと言われるものとかですね。
自主事業のサービスなので、そこそこで料金が違います。
だいたい2,000円から5,000円くらいになると思います。
あまり数は多くないですが、デイサービスを利用した後に家に帰らずそこに宿泊できます。
これは、緊急時などは助かりますよね。
こんなサービスもあるんだなと覚えておくと便利だと思います。
まとめ
ショートステイ、自費のお泊りサービスなど、今利用しているサービスに上手に組み込んで利用すると、家族の負担も本人の負担も減るんじゃないかと思います。
でも、ショートステイは介護保険料以外に居室料とか食費などがかかるので、金銭的に余裕がない方はケアマネジャーに相談してくださいね。
また、ショートステイも1泊2日だとご家族はあんまり休憩にならない気がして、私は最低2泊3日をお勧めしています。
2泊3日だと中一日はゆっくりできますから。
自宅で介護をするのは、本当に大変なことだと思うので、介護をされる方が適度に休息の時間を作る必要があると思います。
ケアマネジャーは、本人だけではなくそのご家族のことも気にしているし、色々と相談してほしいなと思っています。


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